東瀛的鐘声 井上有一 清華大学芸術博物館
Kami Ya Co., Ltd
东瀛的钟声——井上有一作品回顾展/清華大学芸術博物館|2020年11月20日–2021年3月28日|出品112点。
中国大陸で開催された井上有一展として過去最大規模となった本展に、かみ屋が設立した紙守財団が協力団体として参加しました。
展覧会概要
会 期|2020年11月20日(金)– 2021年3月28日(日) ※開幕式 11月20日 14:00
会 場|清華大学芸術博物館 4階 7号・14号展示室(中国・北京)
出品点数|112点
入場者数|72,100人(日平均650人)
主 催|清華大学芸術博物館、株式会社黄山美術社
協 力|日本国駐中国大使館、中国対外芸術展覧有限公司、世界紙文化遺産支援財団 紙守(かみ屋設立)/特別協力:一般財団法人 井上有一記念財団
企画・構成|蘇丹(清華大学芸術博物館 副館長・教授)・青柳正規(元文化庁長官、多摩美術大学理事長)・秋元雄史(東京藝術大学大学美術館 館長・教授)・魏立剛(現代書法家、中国現代書法芸術学会 副会長)
出品作家|井上有一(1916–1985)
巡 回|上海宝龍美術館「墨淵祭——井上有一作品回顧展」2021年5月21日–8月29日
展覧会の意義
中国大陸における井上有一展として過去最大規模
報告書は本展を「迄今为止中国最大规模的井上有一作品展(これまでで中国最大規模の井上有一作品展)」と記しています。全画業を貫く代表作112点を、制作段階と文字形式によって分類して構成しました。
漢字の母国での受容
井上有一の作品は、漢字の母国である中国においても書の新たな道を切り開いた存在として、40年以上にわたり中国書法に影響を与えてきました。その影響は書にとどまらず現代美術全体に及んでいます。中国国内で高まる関心に応える形で本展は企画されました。
一文字書・多文字書・コンテ書による構成
大きな紙に漢字一文字を書いた「一文字書」、思想や哲学を反映した詩や言葉による「多文字書」、最晩年に筆を木炭やコンテに持ち替えた「コンテ書」など、各年代を代表する作品を制作形式で分類し紹介しました。
中国側研究者を集めた学術シンポジウム
開幕日に清華大学芸術博物館で学術シンポジウムが開催され、中国の書法・現代美術研究者13名が登壇しました。単なる作品展示にとどまらず、中国の学術界に井上有一を位置づける場となっています。
主要出品作品
展覧報告書に添付の作品チェックリスト(全112点)より、代表的な9点を抜粋。制作年は1960年から最晩年1985年まで、一文字書からコンテ書までを含む。
《豪》1960年
凍墨、和紙 131.2×180 cm
《虎》1963年
墨、和紙 121×192 cm
《花》1967年
墨、和紙 146×222 cm
《愛》1972年
墨、和紙 90.3×120.7 cm
《貧》1976年
墨、和紙 126×161.5 cm
《噫横川国民学校》1978年
墨、和紙 243.5×145 cm
《利潤拡大》1978年
墨、和紙 96×138 cm
《鷹》1981年
墨、和紙 95×142 cm
《宮沢賢治童話 なめとこ山の熊》1985年
木炭、和紙 49×86 cm
関連プログラム
開幕式・学術シンポジウム
日 時|2020年11月20日(金)14:00–18:00
会 場|清華大学芸術博物館 4階 報告ホール
主 催|清華大学芸術博物館(主管:学術研究部)
学術主持|蘇丹
挨 拶|蘇丹/杜鵬飛/魏立剛/青柳正規(ビデオ出演)
最終セッションでは「井上有一の純度と高度」「現代書法と西洋抽象絵画の比較」「中日の伝統書法および現代書法の比較」の3主題で討論が行われました。魏立剛、杜大恺、劉正成、劉彦湖など中国の書法・現代美術研究者13名が登壇しています。
井上有一について
井上有一(1916–1985)は、戦後の日本現代美術を代表する書家です。紙と墨からなる「書」を、現代芸術の文脈のなかで個人の表現として開花させました。教員として41年を勤めながら制作を続け、国際的にもきわめて早い時期に評価を得た数少ない日本人作家のひとりです。
会場写真
提供:清華大学芸術博物館