生誕百年記念 井上有一 金沢21世紀美術館
Kami Ya Co., Ltd
生誕百年記念 井上有一/金沢21世紀美術館|2016年1月2日–3月21日|出品207点。
井上有一の回顧展として過去最大規模となった本展に、かみ屋は企画段階から関わりました。
展覧会概要
会 期|2016年1月2日(土)– 3月21日(月・祝) ※期間中展示替えあり
会 場|金沢21世紀美術館 展示室7〜12、14
出品点数|207点
入場者数|137,547人
主 催|金沢21世紀美術館[公益財団法人 金沢芸術創造財団]
協 力|京都国立近代美術館、株式会社ウナック トウキョウ
企画・構成|秋元雄史(当時 金沢21世紀美術館 館長)
出品作家|井上有一(1916–1985)
図 録|『井上有一 1955–1985』発行:金沢21世紀美術館/世界紙文化遺産支援財団 紙守、2016年
29.8×23.5cm、395頁、3,000円+税 ISBN 978-4-9908732-0-2
展覧会の意義
井上有一の回顧展として過去最大規模
従来最大の回顧展は1989年、京都国立近代美術館ほかで開催された「大きな井上有一展 YU-ICHI works 1955-85」で、展示点数は107点でした。本展はこれをほぼ倍する207点で構成され、初期から最晩年までを一望する決定版となりました。
美術館収蔵品と個人所蔵作品による構成
京都国立近代美術館の所蔵作品から31点、国立国際美術館蔵《愚徹》、群馬県立近代美術館蔵《東京大空襲》《噫横川國民學校》など各館の代表作が並びました。加えて、これまで展示機会の少なかった個人所蔵の重要作品群が多数出品されています。
天井高12メートルの空間に展開する連作
一文字書の連作が大空間に連続して並び、書の展示としては例を見ない規模で展開されました。宮沢賢治「なめとこ山の熊」全文を写した14メートルの木炭書、顔真卿の臨書1巻約30メートルなど、大作の紹介も本展の特徴です。
主要出品作品
制作年は1955年から1985年、井上有一の全画業30年にわたります。展示は展示室7〜12および14を使用し、会期中に展示替えを行いました。
《愚徹》1956年
墨・紙 187×178 cm|国立国際美術館
《貧》1972年
ボンド墨・和紙 125×180 cm|京都国立近代美術館
《東京大空襲》1978年
墨・紙 各188×71 cm|群馬県立近代美術館
《噫横川國民學校》1978年
墨・紙 145×244 cm|群馬県立近代美術館
《草野心平詩 蛙誕生祭》1983年
32×55 cm|個人蔵
《上》1984年
ボンド墨・和紙 137×180 cm|個人蔵
《宮沢賢治童話 なめとこ山の熊》1985年
木炭 全長約14 m|個人蔵
《心》(絶筆)1985年
ボンド墨・和紙 143×182 cm|個人蔵
関連プログラム
1月9日|連続オープニング・レクチャー「井上有一を語る:書は万人の芸術である」/「井上有一作品の魅力を読み解く―オブジェ、キャラクター、オノマトペ―」
海上雅臣/栗本高行
1月29日|金沢21世紀美術館友の会 会員限定 夕暮れおしゃべりツアー
秋元雄史
2月13日|井上有一生誕百年記念対談
芳賀徹 × 海上雅臣
2月14日|井上有一生誕百年記念茶会(松涛庵)
席主:海上雅臣
2月28日|ワークショップ「大きな筆・大きな文字 井上有一に挑戦!」
北見音丸
3月13日|レクチャー「〈筆〉と〈踏み手〉─井上有一と宮澤賢治」
今福龍太
2016年2月14日は井上有一の生誕100年にあたる日です。記念対談はその前日、記念茶会は当日に開催されました。ワークショップは、子どもたちが大きな紙に大きな筆で実際に書く企画として実施しています。
井上有一について
井上有一(1916–1985)は、戦後の日本現代美術を代表する書家です。紙と墨からなる「書」を、現代芸術の文脈のなかで個人の表現として開花させました。教員として41年を勤めながら制作を続け、国際的にもきわめて早い時期に評価を得た数少ない日本人作家のひとりです。
会場写真
撮影:yuichiihara