辻村史朗「抽象画」展
辻村史朗による抽象画展。70歳以降に制作された墨と紙による最大級作品を中心に、アートフェア東京2026出品作とともに陶作品も展示。
辻村史朗 抽象画展
2026年4月2日(木)– 4月24日(金)
辻村史朗氏による抽象画展を開催いたします。
本展の中心を成すのは、横幅3.6メートルに及ぶ大作。 清朝の「御墨」を煮出すことで生まれたその漆黒は、唐代の製法を継承する「竹の紙」の上で、静かな力強さを放っています。
近代化に伴う産業構造の変化により、入手が困難になりつつある伝統的な竹の紙は、墨本来の色を美しく、力強く表現します。 紙の伸縮による負荷を分散させる「4枚構成」の構造に託し、未来まで安心して鑑賞いただける装丁を施しました。
また、本展では氏の代名詞とも言える陶の仕事も併せて展示いたします。 荒々しい自然の土、水墨画を思わせる白い粉引、そして黒い丸壺。
紙と墨、そして土。それぞれの素材が持つ根源的な力が、ひとつの空間で静かに呼応し、調和する様子をご高覧ください。
作家プロフィール
辻村史朗
1947年 奈良県生まれ。
1970年頃より奈良・水間にて独学で作陶を開始。以降同地にて制作を続ける。
【ご来場について】
本展は、通常は予約制にて作品をご案内しておりますが、 会期中の**「木曜日・金曜日」に限り、予約なしでご自由にご入場いただけます。**
3.6メートルの大作が放つ圧倒的な気配を、 日本橋の喧騒を離れた麹町の静寂の中で、心ゆくまでご堪能ください。
開廊日: 期間中の木曜日・金曜日(4/2, 3, 9, 10, 16, 17, 23, 24)
会期:2026年4月2日(木)– 4月24日(金)木曜日、金曜日のみ予約不要でご入場いただけます。
会場:かみ屋(麹町)
時間:11:00 – 16:00
素材の背景:竹の紙と御墨
竹の紙と墨の表現
本作には、中国産の伝統的な竹の紙が使用されています。多目的な用途に適した日本の紙に対し、中国の竹紙は墨の表現において抜群の表現力と魅力を持ち、作家自らがその適性を見出し採用しました。墨のパフォーマンスを最大限に引き出すとともに、美術品としての長期的な保存性を両立させるための選択です。
御墨と墨液の調製
本展の抽象画には、100年以上前の清朝時代に製造された希少な「御墨」を用いています。大作に必要な墨液を確保するため、膠(にかわ)の性質を利用して煮出す手法で調製されました。この至高の墨を受け止めるための最適な器として、竹紙が組み合わされています。
保存と設えを見据えた「4枚構成」
本作は、1800mm × 900mmの原紙を1600mm × 900mmに裁断し、4枚を連ねた1.6m × 3.6mの構成となっています。これは製紙段階の物理的制約に基づくものですが、同時に保存上の合理性も兼ね備えています。 巨大な紙は温湿度の変化で伸縮を繰り返し、支持体や紙自身に負荷を与えますが、分割して設えることでそのリスクを最小限に抑えています。また、搬入や設置の確実性を高め、次代へと作品を繋ぐための、製造・修復の知見に基づいた設計です。
開催日カレンダー | Exhibition Schedule
会場
かみ屋 麹町
住所
〒102-0083
東京都千代田区麹町4-5-10
麹町アネックス1階
tel:+81332312886
email:info@kamiya-art.com
会期
2026年4月2日(木) - 4月24日(金)
開催日
木曜日・金曜日のみ開催
開廊時間
11:00 ― 16:00
MAP
日本語 | English